自然農薬の使い方

"旬の自然農薬は、その時々に出る病害虫に効く四季の自然のプレゼントです。
その雑草農薬の基盤をつくる自然農薬の柱となるのが草木灰と醸造酢です。
この2つはいつでも使え、病害虫を寄せ付けず、野菜に活力と体力を与える万能薬です。
病害虫が発生しやすいときや、野菜が弱っているときなど、草木灰は四〜五日おきに、酢は10日おきくらいにかけてやります。”

「自然農薬で防ぐ病気と害虫」古賀綱行:著 より

畑のミニトマトの写真

トマトを植えたのを忘れていると、夏の間雑草に負けてこのとおりです。なぜ忘れたかは、早々に草に埋もれて見えなくなってしまったのでした。

自然農薬とは

記事中で農薬、薬剤、殺虫剤、液剤などと書いてあるものはすべて、自然農薬のことです。

木や草花を煮出して作るもの、酢を薄めた物、牛乳を使ったものなどです。

詳しい作り方は、他の記事で学んでいきたいと思います。

散布は夕方から

一番良いのは、雨が降らなかった日の夕方から散布することです。そうすれば、夜中に活動する細菌やカビの繁殖を抑えることができます。

朝の太陽が出る頃までに薬剤が露に溶けて染み込み、効き目が持続します。

薬は風上からかける

薬剤散布で一番に注意したいことは、必ず風向きを見て風上から散布することです。

人差し指に水をつけて目の前に立てると、どんな微風でもよくわかります。

風上に背を向けて後ずさりしながら散布すると、体にかからないうえ、風で農薬が散ってまんべんなくかかります。

薄い液で何回も

自然農薬は効力が5〜7日しかないので、濃くて強いものを1回かけるよりも、少し薄いものを5日から7日おきに2回かけたほうが一段と効果があります。

面倒でも葉の裏にも散布することで、効果を倍増させることができます。裏の方に病害虫が多いからです。

薬剤は昼間散布すると薬の液が蒸発して濃度が上がり、葉の細胞がやけどしたようになります。

夕方に散布すると温度が下がり、水分の蒸発も少なく、夜に活動する害虫の予防もできます。

殺虫剤は酢をかけてから

殺虫剤・・・ニコチン液、アセビ液などのことです。

殺虫剤をかける前に酢を散布する理由。

益虫まで殺したくないので、酢の匂いでいったん虫を追い払います。益虫は匂いが消えるまで寄ってこないようですが、害虫はすぐに集まってくるので、そこを狙います。

酢農薬をかけてから、6時間後から翌日までに、ニコチン液かアセビ液をかけます。

害虫は春より秋のものが強いので、秋は春より1〜2回多くかけます。

展着剤には石けん水

展着剤には石けん水を使います。石けん水そのものにも害虫を寄せ付けない匂いや、病原菌が嫌うアルカリ分があるので防除効果があります。

雑草農薬などをまんべんなく付着させるために、1リットルに5〜10グラムを先に溶かしてから加えます。

水をはじきやすい害虫や、ネギ、キャベツ、ナス、トマトなどには濃いめに入れます。

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